敢國神社(伊賀市一之宮)波多岐神社(伊賀市土橋)

2017年10月22日

須智荒木神社(伊賀市荒木)

須智荒木神社。

名阪国道中瀬ICの東1kmほどに鎮座。

式内社 須智荒木神社に比定される神社。



アクセス

名阪国道中瀬ICを降りて東へ500mほど行き、荒木交差点を右折して県道154号へ。

最初の丁字路を左折して600mほど直進すれば神社前へ。

参道の道路挟んで向かいに駐車場。看板が出てるのですぐわかります。

境内

社頭

社号標

社号標2。字が「周」智荒木

巨大な燈籠

鳥居

狛犬

記念碑

手水舎

石段

社殿

これは神門?

神門?の扁額

拝殿?

拝殿?の祭神が記された額

神門内から拝殿

本殿

屋根しか見えません

本殿右手には覆い?がしてあります

境内社等

鎮霊社

注連縄を掛けられた岩と、小さな祠

芭蕉句碑

元禄三年三月十一日

畠うつ音やあらしのさくら麻 ばせを

荒木村白髭社にて

元禄3年(1690)芭蕉47歳の作。季語「畑打つ」で春。『芭蕉句選拾遺』(井筒屋寛治編)に、「元三(元禄3年)、此句木白興行二一折有。三月十一日、荒木白髭にての事也。」とする。「白髭」は白髭神社のこと。木白は伊賀藤堂藩士岡本治右衛門政次で、瓢竹庵主。後に苔蘇と改号している。前日の3月10日付、江戸の杉風宛芭蕉書簡には、中七を「あらしの音や」と報じていることから書簡の句が初案で、翌11日、白髭神社における木白主催の俳席に改案し臨んだことになる。「あらし」が「荒し」と「嵐」の掛詞となり、繊細な詩情をもって春らしい郊外の野良風景を詠んでいる。「さくら麻」は麻の雄株。「桜ノ咲ク頃、蒔クモノナル故ニ云フトモ云ヘリ」(『万葉集古義』)とも、麻の花が桜に似ているからともいわれている。

句意は、「春になって畑を打つ音がしきりにする。傍らの畑には桜麻が可憐な芽を出し、双葉が風にそよいでいる。麻の芽にとって、あの畑打つ音が荒々しい嵐のように聞こえるであろう。」

由緒

創建時期は不詳。

古事記の安寧天皇条に「師木津日子命の子二の王坐す。一の子の孫は、伊賀の須知之稲置、那婆理之稲置、三野之稲置が祖。」とあります。

名張郡にあった周知郷に居住していたのが須知稲置で、その一族がこの地を新たに開墾し、祀ったのが当社だといわれます。

この説は、「荒木」を新墾の意とします。

かつて須知大宮と称されたという、京都府船井郡京丹波町上野北垣内に鎮座の能満神社の明治28年(1895)祭祀帳に、「伊賀国荒木山の須知大明神をこの地の須智一族が勧請し、享禄2年(1529)に新殿が作られた」という旨が記されているとのこと。

また別に、当社南東の山中にある荒木車塚古墳(4世紀後半築造とされる前方後円墳)に葬られた開発豪族(後の阿閇族に連なる)を祀った殯宮という説もあります。

この説では、周知郷より早くに開けたと思われる当地を、須知稲置による新墾とするのは不合理で、「荒木」は荒城・殯(あらき)、荒木の宮は殯の宮の意とします。ただ、「須智」については明らかでないとします。

天正伊賀の乱の際、古文書・古記録を焼失。

江戸時代には、当社と敢国神社・菅原神社・愛宕神社・浅宇田神社をあわせて伊賀五大社と称し、領主入国の際には必ず参拝があったといいます。

明治4年村社列格。

昭和6年郷社に昇格。

なお、『三重県神社誌』が引用している『伊賀国阿拝郡誌稿本』なる書の波多岐神社の項によれば、「蓋し敢国神社を一宮と称す 須智荒木神社を二宮と称し 而して本社を三宮と称す」とあり、当社を伊賀国二宮とする説もあるようです。

ただ、この『伊賀国阿拝郡誌稿本』について調べてみたのですが、全く情報がなく、著者や発行時期も不明。

祭神

現在の祭神は猿田彦命、武内宿禰命(配祀)、葛城襲津彦命(配祀)。

『伊賀名所記』では祭神を葛木襲津彦、武内宿禰とし、『伊水温故』はそれに猿田彦命を加えます。

『三国地誌』も上記三神の説をとり、『神社覈録』『大日本史』も同様。

『三重県神社誌』は須知稲置が師木津日子命の子孫という古事記の記述(由緒項にて引用)から、当社祭神を師木津日子命とします。

同書では「『伊賀名所記』に葛城襲津彦と武内宿禰とを祀れりとし『伊水温故』に猿田彦を加え『三国地誌』以下の之に盲従したるは憫笑に堪えたり」と『伊賀名所記』他の説に辛辣な評価をしています。

また、万葉集にある「葛城の襲津彦真弓荒木にも頼めや君が我が名告りけむ」という歌を引き、葛城襲津彦命を祭神とするのはこの歌からの付会で、その父、武内宿禰までもそこから引かれたのだろうとしています。

「伊水温故」が猿田彦命を祭神とした根拠は不明。

当社はかつて白鬚明神と称されていましたが、これは猿田彦命を祀っているためで、滋賀の白鬚神社と同じ祭神である故の俗称から生じたようです。

御朱印

御朱印の有無は不明。


神社概要

社名須智荒木神社(すちあらきじんじゃ)
通称白鬚明神
住所三重県伊賀市荒木108
祭神猿田彦命
配祀武内宿禰命
葛城襲津彦命
合祀誉田別命
菅原道真公
火魂日命
大日孁貴命
須佐男命
市杵島姫命
金山彦命
大山祇命
天児屋根命
天万栲幡千幡比売命
宇迦能御魂命
大鷦鷯命
弥都波能比売命
社格等式内社 伊賀国阿拝郡 須智荒木神社
旧郷社
伊賀国二宮(?)
御朱印不明
駐車場あり


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momijiaoi_ at 20:00│Comments(0)三重の神社 

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